猫屋敷の徒然country diary

伊豆の片田舎に住む猫好きが徒然なるままに書き綴ります。

和の行事

しゃぎりの夜

コンチキチキチと鳴らすのは京都の祇園祭。 ラッセーラはねぶた祭り。祭りの音は古今東西。 水の町・三島の祭りはチャンチキチ。 とろろこぶのような梅花藻がゆらめく湧水の小川は、晩夏の日差しに透明な光をキラキラさせ、三嶋大社の方からはしゃぎりの鉦が…

薄荷味のキャンディ

中学校2年生の頃だから、随分昔になる。その年の夏、苦手だった薄荷味のキャンディが突然食べられるようになった。 それまでは夜店の薄荷パイプも薄荷糖も苦手で、ドロップ缶に入っていた薄荷味なんかは、 透明な宝石みたいな赤や緑のキャンディの中に一つだ…

秋のはじまり

9日9日。 重陽。 上巳の節句が桃の節句なのに対して、9月のこちらは菊の節句である。 ひなまつりや端午の節句、七夕なんかが市民権を得ているのに対して、人日(正月七日)と重陽は五節句の中でもいまいちマイナー。あまり知られていないけれど、ひとつひと…

夜桜とおぼろ月夜

"赤い鼻緒がぷつりと切れた継げてくれる手、ありゃしない"この艶っぽい歌詞は坂本冬美の「夜桜お七」の歌い始めである。演歌はあまり聞かない方だが、この曲は思わず聞き込んでしまう不思議な魔力がある。 地元の近くに三嶋大社という由緒正しい神社があるの…

ひなまつり

暖かい日が続く。近所の塀にも梅や桃がぽつぽつと咲き出し、良い香りも漂う。今日は、まさに春の弥生のこの佳き日。ひなまつりである。 もう少女の頃はとうにすぎたが、今でも虫干しを兼ねて、我が家ではお雛様を飾っている。お雛様の緋毛氈を見ると、ワクク…