猫屋敷の徒然country diary

伊豆の片田舎に住む猫好きが徒然なるままに書き綴ります。

ひなまつり

暖かい日が続く。近所の塀にも梅や桃がぽつぽつと咲き出し、良い香りも漂う。
今日は、まさに春の弥生のこの佳き日。
ひなまつりである。


もう少女の頃はとうにすぎたが、今でも虫干しを兼ねて、我が家ではお雛様を飾っている。
お雛様の緋毛氈を見ると、ワククするのは今も昔も変わらない。


ひなあられを買い、白酒を買い、
今日は昼から準備に忙しい。

 


今年は油菓子なる菓子を作ってみた。
愛知県形原のひなまつりの時期の伝統菓子である。子どもの頃祖母がよくこしらえてくれたのだが、その名前がわかったのはまさに昨日であった。調べてみればひなまつりの菓子であるというではないか、これは作るしかない。

 

というわけで完成。
プレーン、胡麻味、青のり味。
ほんのりした素朴な甘みがなんだか懐かしい。

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晩はひな壇の前でささやかにパーティ。
蟹寿司、苺のババロア、菜の花の辛子和え、お麩の吸い物、五穀のサラダ。
そして天ぷらには、ふきのとう、うど、いつものかき揚げに、桜エビとジャガイモ、コーンを入れて、春の風味をたっぷり投入!

白酒も良いけど、苦にばしった春の味には、やっぱり日本酒でしょう!

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昼間見た『かぐや姫の物語』のわらべ歌が頭から離れない。きっと平安の昔から春の訪れは心踊ったのだろうなぁ。 
桃梅に、熱海や河津では早咲きの桜も満開の頃。家の周りではタンポポオオイヌノフグリホトケノザなど、春の野花も咲きだしている。
良いね良いね。春は近いぞ。


今日はまだ時間があるので、黒澤明の『夢』でも観ようか。
もちろん「桃畑」だけ。
怖い夢、見たくないからね。

 

2018年3月