猫屋敷の徒然country diary

伊豆の片田舎に住む猫好きが徒然なるままに書き綴ります。

2022-01-01から1年間の記事一覧

しゃぎりの夜

コンチキチキチと鳴らすのは京都の祇園祭。 ラッセーラはねぶた祭り。祭りの音は古今東西。 水の町・三島の祭りはチャンチキチ。 とろろこぶのような梅花藻がゆらめく湧水の小川は、晩夏の日差しに透明な光をキラキラさせ、三嶋大社の方からはしゃぎりの鉦が…

夏の惑星

夏に生まれたわたしは、どんなに暑くてもだるくなってもどうしたって夏が好きでしかたない。 抜けるような青空や入道雲も。 蝉の声も。 川面がきらきらするのも。 山や森の草いきれも。 アスファルトの逃げ水も。 夏練帰りの白い制服も。 一面の青稲が草原み…

薄荷味のキャンディ

中学校2年生の頃だから、随分昔になる。その年の夏、苦手だった薄荷味のキャンディが突然食べられるようになった。 それまでは夜店の薄荷パイプも薄荷糖も苦手で、ドロップ缶に入っていた薄荷味なんかは、 透明な宝石みたいな赤や緑のキャンディの中に一つだ…